特定非営利活動法人 地球の木(認定NPO法人)は、横浜市に事務所を置き、神奈川県を中心に、 ネパール・カンボジア・ラオスの人々とつながり海外支援活動をする国際協力NGOです
<<前の記事へ   ブログTOPへ>>

ブログ ‘地球の木 Cafe'

2012/6/20(水) 女子4人ソーラーケーキ作り見学 その2
この日は女子のために朝9時半から焼き始めてくださり、伺ったのは午後2時半。既に2個ともケーキが出来上がっていた。早速味見しましょうと言わんばかりに皆姿勢正しく着席。アフタヌーンティーとかなんとか言わないまでも、会員さんが庭でとれたばかりの、レモングラス、レモンバーム、ミント、ローズマリーの入ったお茶を厳かに持って来てくださり、ケーキが並びテーブルに役者が皆そろった。そしてケーキ入刀。その日できたケーキの他に数日前に作ってくださったソーラーケーキも次から次にテーブルに登場。その度に悲鳴はあがらなかったが、あらまあーと遠慮がちに言いながら、みな嬉しそうににやけてすっかりいい気分。

今回作ってくださったケーキは、梅酒の梅がたっぷり入った香りよいケーキ、日本茶にあいそうな蜂蜜漬けの梅干し入りケーキ、色にこだわった人参、オレンジ入りのケーキ、甘さを押さえたバナナ、カカオマス、クルミ入りのケーキの4種類。どれも材料にこだわり、別の地球の木の会員さんの畑で作られた小麦、又は国産小麦、自然食品店で手に入る砂糖(今回はネグロス島で作られたマスコバ糖)や材料でつくられ、どれも自家製のハーブがふんだんに使われ、ケーキによってはレーズンやオレンジピールが入っている。作り方は基本ケーキの作り方と同じくケーキ用マーガリンと砂糖、卵の黄身をまぜ、次に小麦、白身を順次入れて混ぜ合わせ、ハーブをいれる。最後にマーガリンを塗ったアルミを型に敷き、トッピング用にお好みの具を並べいれ、生地を入れてじっくり焼く。焼き上がってから型をひっくり返し皿にケーキをのせるので、見た目にも美しい。食べた瞬間の歯触りはどれもしっとりしていて、香り豊か。底の部分(ひっくり返す前は上部)は熱に直接当たる部分なのでビスケットとまではいかないまでも程よい固さがあり、市販にも負けない歯触り感が楽しめる。

トッピングは他で食べたり、見たりした物をまね、レシピ本の材料を参考に砂糖やマーガリンの量を半分にしてつくるそうだ。あくまで身近に手に入る国産の材料を中心として作るというのもこだわりの1つだ。自信作は南瓜、サツマイモ、イチジクのケーキだとか。太陽相手に作る上で苦労する事も多いのだと、会員さんは言う。突然の雨で家に取り込んだり、日数のかかる冬場、中日に天気が悪い日があると大変だとおっしゃっていた。また装置の角度自体が固定式なので太陽の動きにあわせて角度を変えるという事もできないので、常に太陽の位置にあわせて装置本体を動かさなくてはいけないのも苦労の1つだ。将来的には様々な野菜を使って作りたいと熱心に語っていた。

さて女子皆に味見の感想を伺うと、口をもぐもぐさせながら口を揃えて梅酒の梅入りケーキが絶品よと答えが返って来た。ハーブティーをすすり一息つくと、梅干しも意外に美味しいわと。人参のケーキは人参の味が強過ぎると言う答えも聞こえて来た。しかし会員さんは空かさず、これは色にこだわりましたと。

太陽の照りつける午後、遠くの空にはトンビが飛び、近くの山ではうぐいすのさえずりが聞こえ、谷戸の風を感じながらそんなソーラーケーキ談議はつづいた。太陽の元、どこにでもある道具で自然にこだわった材料を混ぜるだけで作るソーラーケーキ。こんな身近で太陽の美味しい現象を目撃した気がした。

2012/6/13(水) 女子4人ソーラーケーキ作り見学 その1
ここのところ太陽のまわりがやけに騒がしい。晴れるかどうかでヤキモキさせられながら、次から次に日食グラスの目の前でおこる何とも不思議な現象を目撃する機会に恵まれた。(一部地域除く) そんな中、地球の木「女子」4人の目の前でも、ある別な太陽関連の現象で盛り上がっていた。

鎌倉にお住まいの地球の木の会員さんのお宅では3年半ほど前から太陽の熱を利用してソーラーケーキづくりをしている。 ソーラーケーキ(?)と、何とも聞き慣れないケーキの名前。 ソーラーケーキとは混ぜた基本ケーキの材料を型にいれ太陽に当て、その熱で天気のよい今の時期は1日で、 天気のおぼつかない冬場は3日ぐらいかけてじっくり焼き上げる太陽まかせのケーキなのだ。 そんな不思議なケーキ作りを目撃しに女子4人、とある午後会員さんのお宅にお邪魔した。

心配していた天気もからりと晴れ、4人キャッキャ言いながら海の見渡せる眺めの良いバルコニーへと出ると、 お手製のソーラーケーキ装置とでも言おうか、その2台がジンジン太陽に当てられて4人の到着を待っていた。 よく見るとその装置はなんだか見覚えのあるものを組み合わせて作られていて、 装置の真ん中にケーキ型がおかれてじっとしている。それまで別な話題でワイワイ盛り上がっていた女子も一変、 「へーこれがその機械?」、「いまこれで焼いているの?」、「何度ぐらい?」と興味津々。

ソーラーケーキ作りを始めたきっかけは3年半ぐらい前に太陽光パネルを家に導入し、ある疑問を感じてから半ば実験的に始めたらしい。 太陽光パネルでは、得られるエネルギーの2割弱程度しか電気エネルギーとして利用されない。これに対して太陽熱という形で利用すれば、 その太陽エネルギーの6割程度を活用することができる。そこに着目しソーラークッカー装置を使ってケーキづくりを始めたということだ。

装置はベニヤ板を箱形に角度を付けて組み合わせ、内側に天ぷらガードを張って太陽光を真ん中に集めるように設計されている。 更に熱を逃がさないために、上に透明なビニールのテーブルクロスをカバーとして使い、装置とそのカバーをマジックテープでとめる。 ケーキを入れる型は様々で普通のケーキ型であったり、鍋焼き用のアルミ型を使用する。 その際型のまわり全体を黒くペンで塗り、型を覆うアルミ箔のカバーも黒く塗る。 そうする事によりずいぶん高い温度にまでなるという。ちなみにどれぐらいの熱さかと伺うと、会員さん曰く、「触ってあちっ!っていう温度」と。 実際に焼かれている型を触らせてもらうと、その日の晴天のおかげもあってか、熱くて触れないぐらいの温度で、 中の焼き上がったケーキも、煙は出ていないにしろ熱かった。ちなみにこの装置で細い焼き芋もやけるのだとか。 そんな年期の入った装置を前に4人は目を丸くして話に聞き入った。(次回続く)

2012/5/16(水) 鶴の恩返し
先日、小学生にカンボジアのプログラムのことを話そうとしたら、「おりもの?」と言って何だかピンとこない様子。 「服とかは布でできているでしょう?その布を織るのよ・・・」「??」余計に話がわからなくなったようです。わずか数十年の間で 私たちの暮らしの中から「手づくり」のモノがすっかりなくなりつつあります。「かあさんが夜なべをして手袋編んでくれた〜」という歌も 今の子どもたちには「ん?」という感じなんでしょうね。そんな子どもたちに、手織りのシルクのことを話すのは大変です。思わず出てきたのが 「鶴の恩返しって知ってる?」というアプローチ。すると「知ってる!」の答え。「一本一本の糸から布を作るのよ」と話すと 「わーっすごい!」という反応。実際に、一本一本の糸を組み合わせて一枚の美しい布ができていく・・・本当にすごいことだなぁと思います。

先日、カンボジアからシルクのバッグが届きました。シンプルなバッグですが、同じ布を縦横に並べて市松模様となっています。 経糸と横糸が補色関係にあるとカンボジアシルク独特の光り輝く「玉虫」色になります。これをうまく利用した素敵なデザインです。 もちろんこれも手織り。今、世界を凌駕するファストファッションの生産地にもなっているカンボジア。ファストファッションにあこがれる少女たちが織る 「手織り」は、これからどうなっていくのでしょうか・・・。

2012/4/21(土) 「社会を変えるデザインのチカラ」フォーラム参加
4月21日土曜日、HPチームのメンバーで、六本木のミッドタウンで行われたフォーラムに参加してきました。13時半開始だったので、ランチをしてからの参加です。 NGO団体のシャプラニールが主催したこのセミナーの題目は「社会を動かすデザインのチカラ」というものでした。一言で言うと「コミュニケーションとしてのデザイン」について考えようというもので、博報堂や電通に勤める“専門家” の方々の講演やディスカッションがありました。ゲストの方々は、意欲的にクリエイティブボランティアもされているそうで、実施例のプレゼンはとても興味深いものでした。
伝えたいメッセージを簡潔に分かりやすく伝えることは非常に難しく、私たちもいつも頭を悩ませています。ポスターやチラシにしてもしかり・・・メッセージを長々書いても受け取る側の頭には残りません。
広告は、メッセージをいかに絞り込むかが重要で、受け取る側の視点での「ワンビジュアル、ワンメッセージ」が効果的だということを学びました。業界では常識らしいのですが、「キャッチフレーズは13文字以内」というのも、今回初めて知りました! 今後「伝えるコツセミナー」も予定されているようですので、少しずつ勉強して「多くの人の心に伝わり、行動してもらうための効果的なデザイン」 が少しでも習得できたら素敵だと思います。・・・がやっぱり一番必要なのはセンスなのかも・・・??
地球の木も、クリエイティブボランティアが欲しい・・・!!
これを見ているあなた、いかがですか?一緒にやりましょう!

2012/4/3(火) ラオスってどんな国? 〜ラオス報告会@登戸〜
午後から台風なみの風雨になるとの天気予報の中、10名の方々が、向ヶ丘遊園駅近くの登戸南町会会館に集まりました。 地球の木の会員で「横浜までは行けないけど、今回は地元だから聞きに来たわ」という方や、「ラオスってアジアのどのへんにあるの?興味があるわ」 「去年ラオスに行ってきたのよ」など、ラオスを知りたいという方が参加してくださいました。
まず、ラオスチームのメンバーが現地の写真をプロジェクターで写しながら、 村の人たちのくらしやラオスへの支援について話しました。ラオスでおこっている森林減少の問題について、 「村人が森を利用する権利や森を守る活動は、森が無くなってしまっては取り返しがつかない」 「日本の森林と同じように大切にしなくては」という思いで聞きいっていました。 特に、村人の現金収入確保のためのやぎ銀行の話には、みなさん興味をもったようでした。
歓談の時間には、「もち米とバナナを使ったラオスのデザート」とラオスコーヒーをいただきました。 このデザートは、さがみの駅前でパーカランというラオス料理店を開いているビルンさんに作り方を教わり、 ラオスチームのメンバーが作ったものです。参加者が女性ばかりだったこともあり、「ラオスの織物が綺麗」、「どこの国でも女の人は働き者ね」などの 話で盛り上がりました。
参加された方の中には、地球の木のラオス以外の国への支援に興味を持った下さった方もいらっしゃいました。 今後も、地域に出向いてのミニ報告会をしていきたいと思います。

2012/3/20(火) 春分の日 今日は地球の木カフェ開催日。
今回の地球の木カフェの目玉は、カンボジアの少女たちが心をこめて織り上げたスカーフです。 春らしい色とりどりのスカーフを部屋中に飾り、いつもの事務所とはまるで別世界。 昨年末に募集した「織り親」の方たちが、今日、スカーフを受け取りに来られることになっています。
お昼前から三々五々集まりだして、お昼時には狭い事務所がいっぱいになるほどでした。 「織り親」の方たちは、鏡の前で気に入ったスカーフをあれこれ巻いてみて、お気に入りの1枚を選ばれていました。 あーでもないこーでもないとお友達同士で楽しそうな会話がはずみます。 スカーフには作者の写真とメッセージ入りのカードが添えられます。 また、「織り親」の方には、選んだスカーフの作者宛に、スカーフを巻いた写真とメッセージをお願いし、 皆さん快く応じてくださいました。自分が織ったスカーフが遠く日本のどなたかに届き、 その方からメッセージをもらう・・・。まさに里親ならぬ”織り親”。 彼女たちにとってはどれほどの励みとなることでしょう。
その後、カンボジアクメールシルクプログラムの報告会とラオスの報告会が開催され、会員の方たちとの交流もできた有意義な1日となりました。 地球の木カフェ恒例メニューの地球の木カレーや、ボランティアの方の手作りケーキも皆さんに大好評。あっという間になくなりました。
地球の木カフェは毎年3〜4回ほど開かれます。カフェの開催は会報誌やホームページ、メールマガジン等でお知らせします。皆さま、是非おこしください。

2012/3/19(月) ブログを始めました!
地球の木ブログを始めることになりました。ホームページチームメンバー、スタッフ、理事などが、 地球の木の小さな動きや、日々の出来事をつづります。 このブログを通して、皆さまに地球の木を身近に感じていただけたらと思っています。

最新掲載の記事














Copy right all reseved 特定非営利活動法人 地球の木 〒231-0032 神奈川県横浜市中区不老町1−3−3 TEL:045-228-1575