タイ北部の山岳地帯をトレッキングツアーで訪れたあなたは、村の小学校で1枚の看板を見つけました。そこに何が書かれていたかというと・・・。誰にでもある「善意」に基づく援助観。でも、そこには落とし穴があります。
このワークショップは、ツアー客の立場になって国際開発援助の実態を学び、よりよい援助について考えるものです。今回は、その後で参加型開発の具体的事例として、地球の木がネパールで行っている「幸せ分かちあいムーブメント」を紹介しました。震災の被災地支援にもあてはまる「援助」の普遍的問題について、参加者の皆さんと一緒に考える時間を持つことが出来ました。
この「よこはま国際フォーラム2012」とは、国際協力・国際交流に携わるNGOやNPO、国際機関、学校など40団体が会場のJICA横浜に集まり、47の講座を2月10・11日の2日間にわたり開催されたものです。当日はどの会場もたくさんの参加者の熱気でムンムンしていましたが、地球の木の講座には、「援助する前に」というフレーズが気になって参加した」という方など、関心の高い参加者が多く充実した2時間でした。
参加者の方の感想には、「グループディスカッションでいろいろな意見が聞けてよかった」、「PRA(参加型農村調査法)というものを初めて知った」、「ネパールでのPRAの実例を知って、開発援助について具体的に考えられてよかった」などが寄せられました。今回は「援助する前に・・・」の5つワークのうちの一部を体験してもらっただけなので、時間があれば全部を体験したかったという方もいらっしゃいました。そういった方々の次への学びにつながったならば幸いです。
地球の木では、こういったワークショップをたくさんのみなさんに体験していただきたいと考えており、今回のようなフォーラムやイベントには積極的に出展しております。また、みなさまのお近くで何か機会があれば、講師の派遣等も行っていますので、ぜひご連絡ください。