特定非営利活動法人 地球の木(認定NPO法人)は、横浜市に事務所を置き、神奈川県を中心に、 ネパール・カンボジア・ラオスの人々とつながり海外支援活動をする国際協力NGOです














20周年記念講座第3回 イベント報告

地球の木20周年記念連続講座 第3回
トークイベント&パーティ
〜 飯舘村から考える 地産地消のエネルギーと原発 〜
日 時:
2012年 2月 4日(土)13:30〜18:00
場 所:
オルタナティブ生活館
第1部:飯舘村から考える 地産地消のエネルギーと原発
講師:
大嶋朝香さん(NPO法人 平塚エネルギーカフェ 代表)
浦上健司さん(飯舘村広報支援チーム 日本大学生物資源科学部研究員)
第2部:20周年記念パーティー
さる2月4日、地球の木の20周年記念イベントが開催されました。
当日は、お忙しい中 多数のご出席をいただき、誠に有難うございました。

第1部:飯舘村から考える 地産地消のエネルギーと原発

浦上健司さん(飯舘村広報支援チーム 日本大学生物資源科学部研究員)を迎え、飯舘村で進めていた地産地消のエネルギーと原発に関し、ご講演頂きました。 浦上さんは、長年 福島県飯舘村の自然エネルギーを活用する自立した村づくりに関わり、「地域の活性化のために、地域でお金を回す仕組み」を考え実践してきました。 現在は、村外に支払っている光熱費の内 灯油を地元の木(木質エネルギー)に変えることで、山の管理が出来るようになり、地域経済効果が得られています。 木質エネルギーを利用することにより、企業がCO2の排出権を買い取る事をマスコミにも取り上げてもらいました。でも、残念なことに福島第一原子力発電所の事故で現在ストップしてしまっています。 今後この仕組みが他の地域で活かされることを期待しています。

大嶋朝香さん(NPO法人 平塚エネルギーカフェ 代表)は、「エネルギーに関してコミュニケーションをとり仲間づくりをする場」として、平塚でカフェ事業を開始しました。 そして、そのカフェを拠点に情報を発信し続ける事で市民の関心を掘り起こし、平塚市に対しても環境政策を提案しています。「節電より省エネ」というフレーズが 印象的でした。ただ、電気を節約するだけでなく、エネルギー資源の90%を輸入に頼っているということををきちんと考えてエネルギーそのものを節約し、しいては地域でのエネルギー自給を検討しながら 自然エネルギーの普及を進めていきたいということでした。今後は飯舘村の「かーちゃん」達の支援を行うことと、小口でグリーン電力を買う仕組みが出来たので、 自然エネルギーの価値を支え、原発に頼らないエネルギーの促進に力を入れていくと話されていました。

第2部:20周年記念パーティー

第2部は、20周年の節目となるパーティーが開催されました。多くの来賓の方々にご列席いただき、大盛況の内に幕を閉じました。ラオスやネパールの珍しい料理も好評でした。


皆様からいただいたメッセージは、地球の木の今後の活動における大きな力となることでしょう。 特に、震災後 緊急支援として何度か炊き出しに伺い、それをきっかけに知り合ったIVY気仙沼の若者たちの真摯な挨拶は印象に残りました。 地球の木を「母」と呼び、その母なる木からこぼれ出た種という意味の「Tree Seeds」という名前のNPOを新たに立ち上げたという話は胸に迫るものがあり、 涙する出席者もいました。


震災後、多くの試練に直面していますが、このような時だからこそ世界の人々、東北の人々、次の世代の人々と「分かち合うくらし」を考えていきたいと思います。
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