特定非営利活動法人 地球の木(認定NPO法人)は、横浜市に事務所を置き、神奈川県を中心に、 ネパール・カンボジア・ラオスの人々とつながり海外支援活動をする国際協力NGOです














20周年記念講座第2回 イベント報告

地球の木20周年記念連続講座 第2回
いきいきと生きるための「経済」

 〜「連帯経済」で分かち合う「幸せ」〜

日 時:
2012年 12月10日(土)13:30〜16:00
場 所:
開港記念会館
講 師:
内田 聖子さん

  (NPO法人アジア太平洋資料センター(PARC)事務局長)

『経済のグローバリゼーションが世界のごく少数に富を一極集中させ、格差拡大、紛争、環境破壊、地域経済の沈下など多くの問題を引き起こしています。こうした状況に対して、人間らしく生きていくために「連帯経済」と言われる活動が行われています。市民金融、社会的事業、コミュニティビジネス、環境保全、地域再生、フェアトレード、地域通貨など、多方面で実践されています。』

次々に例が出され、できるだけ沢山の情報を伝えたいという内田さんの思いのこもったト ―クが続きました。

過疎化・高齢化の状況の中で、女性たちが中心となり、地域資源を活かした小さなビシ ネスを行っている日本の農村などの「連帯経済」の例がいくつかあげられました。そこでは、お互いに助けあい、いきいきと働く人々の「幸せな」姿を見ることができます。


フェアトレードの説明では、PARCが支援している東ティモールのコーヒーのことが紹介されました。アジアの最貧国のひとつである東ティモールの人たちが、「自分たちのコーヒー豆が評価され、フェアトレードで買ってもらえる」というのを力に、「明日もがんばろうと!」と働いているそうです。


講演の半ば、グループワーク(4〜5人ずつに分かれ話し合い、発表)が行われました。
今回参加者たち自身が、生協や、フェアートレード、地域づくりなど身近にある「連帯経済」の事例にたいへん多くかかわっていることが分かりました。問題はやはり、どのようにこれから実践する人たちを増やしていくかということでした。

経済の話と聞くと何か難しくて、私たちの手の届かないところですでに決められていることだと思いがちですが、「連帯経済」とは実際に、私たちの身近で実践され、その成果が目に見える生活者のための経済活動だと思いました。

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