紛争地や災害地で人道支援を行う団体として知られるピースウィンズジャパンですが、近年は保護犬活動でも注目を集めています。保健所で殺処分の危機にある犬たちを救い、訓練を施して災害救助犬やセラピー犬として社会に送り出すユニークな仕組みは、国内外から高く評価されています。
この記事では、ピースウィンズジャパンと犬の関わり、動物救援プロジェクト「ピースワンコジャパン」の実態、支援方法やボランティアへの参加の仕方まで、最新情報を整理して分かりやすく解説します。
目次
ピースウィンズジャパン 犬の保護活動とは?概要と特徴
ピースウィンズジャパンは、日本発の国際NGOとして紛争や災害、貧困など世界の人道課題に取り組んできた団体です。その中で特に注目されているのが、犬の保護・譲渡・訓練を行う動物救援プロジェクト「ピースワンコジャパン」です。
このプロジェクトは、主に広島県をはじめとする自治体の保健所から殺処分対象となった犬を引き取り、健康管理や社会化トレーニングを行いながら、新しい家族との出会いをサポートしています。
単に命をつなぐだけでなく、適性のある犬には災害救助犬やセラピー犬としての訓練を施し、人を支える存在として再スタートできるようにしている点が大きな特徴です。
国内に複数のシェルターや譲渡センターを設置し、オンラインでの里親募集や寄付受付、継続的な啓発活動も行うことで、犬の命と人の暮らしを同時に守る仕組みを構築しています。
ピースワンコジャパンプロジェクトの成り立ち
ピースワンコジャパンは、東日本大震災をきっかけに本格始動したプロジェクトです。災害被災地で人とペットが離れ離れになる現実に直面し、動物保護と人道支援を一体で考える必要性が高まったことが背景にあります。
その後、殺処分数が多かった広島県と連携を深め、行政と民間が役割を分担しながら犬の命を守るスキームを整えていきました。
特に、「殺処分ゼロ」を長期目標とし、保護頭数の拡大と譲渡先の確保、啓発活動をセットで進めてきた点が特徴的です。
現在では、保護施設の整備、スタッフとボランティアの育成、獣医療体制の強化などを通じて、地方発のモデルケースとして全国から注目されるプロジェクトに育っています。
人道支援NGOが犬の保護を行う意義
人道支援NGOであるピースウィンズジャパンが、なぜ犬の保護に力を入れるのかという疑問を持つ方もいるかもしれません。背景にあるのは、「人と動物の福祉は切り離せない」という考え方です。
災害時にペット同伴避難が課題になるように、動物は家族の一員であり、その存在は心の支えにもなります。人の生活再建や心のケアを考える上で、動物の命をどう守るかは避けて通れません。
また、保護犬をセラピー犬や災害救助犬として育成することで、かつて捨てられたり行き場を失った命が、今度は人を救う側に回るという循環が生まれます。
この仕組みは、動物福祉の向上だけでなく、人道支援の現場での新たなリソースの創出にもつながっており、国際NGOが取り組む意義の大きさを示しています。
活動エリアと施設の概要
ピースワンコジャパンの拠点は主に中国地方ですが、関東や関西などにも譲渡センターや窓口を展開し、全国規模で保護犬の受け入れと譲渡を行っています。
広島県内には大規模なシェルター施設が複数あり、屋外ドッグラン、室内飼養スペース、医療スペースなどを備え、犬たちが一定のストレス緩和と社会化を図れるよう工夫されています。
各地の譲渡センターでは、一般家庭に近い環境で犬を過ごさせながら、来場者が実際に触れ合い、性格や相性を確認した上で譲渡を検討できるようにしています。
オンラインでの里親面談や説明会も導入されており、遠方の希望者でも参加しやすい体制となっているのが特徴です。
ピースウィンズジャパンの犬保護の仕組みと犬たちの一日

ピースウィンズジャパンが保護する犬たちは、保健所などから直接引き取られた直後から、健康状態や性格に応じたきめ細かなケアを受けます。
単に囲っておくだけではなく、獣医による診察、ワクチン接種、去勢避妊手術、フィラリア検査など、基礎医療が徹底されていることが大きなポイントです。
そのうえで、犬ごとの怖がりやすさ、人や他犬への反応を見ながら、段階的な社会化トレーニングを進めていきます。
シェルターでの一日は、給餌や排泄の世話だけでなく、散歩や遊び、トレーニングの時間が組み込まれ、スタッフとボランティアが連携しながら、犬の心身の安定を図っています。
保護から譲渡までのフロー
保護犬が新しい家族のもとへ行くまでの流れは、概ね次のようなステップで進みます。
まず、自治体の保健所や動物愛護センターから犬を引き出し、初期検査と隔離期間を経て健康状態を確認します。その後、ワクチン接種や不妊手術を行いながら、性格や行動の把握を進めます。
次に、オンラインや譲渡センターでプロフィールを公開し、里親希望者からの問い合わせを受け付けます。希望者には生活環境や飼育経験などをヒアリングし、面談やお見合いを実施。
双方の相性や生活スタイルを慎重に確認した上で、トライアル期間を設定し、本譲渡へと進みます。譲渡後もフォローアップを行い、問題があれば相談に応じるなど、継続的なサポート体制が整えられています。
シェルターでの犬たちの生活とケア
シェルターでは、犬たちの生活リズムが一定になるように、給餌、掃除、散歩、トレーニングなどが時間割に沿って行われています。
特に、多頭数を抱える大規模シェルターでは、犬同士の相性を見ながらグループ分けを行い、無理のない範囲で犬同士の交流や遊びの時間を設定することが重要です。
また、怖がりな犬や人慣れしていない犬には、個別に時間をかけて接し、少しずつ人間への信頼を取り戻せるよう工夫がなされています。
被毛のケアや定期的な健康チェックに加え、暑さ寒さ対策や衛生管理も徹底されており、保護犬であってもできる限り快適に過ごせるよう環境整備が進められています。
ボランティアとスタッフの役割分担
保護活動を継続するうえで欠かせないのが、現場を支えるスタッフとボランティアの存在です。常勤スタッフは、医療管理、行動管理、譲渡手続き、行政との連絡など、専門性が求められる業務を担当します。
一方で、散歩や清掃、給餌、犬とのふれあいなど、日々のケアの多くはボランティアの協力によって支えられています。
役割を明確に分けながらも、情報共有を密に行うことで、一頭一頭の状態をチーム全体で把握し、必要な対応をとれるようにしているのが特徴です。
また、新たに参加するボランティアに対しては、事前オリエンテーションやマニュアルを通じて、安全な犬の扱い方や施設ルールを丁寧に伝えており、未経験者でも安心して関わりやすい体制が用意されています。
災害救助犬やセラピー犬として活躍するピースウィンズジャパンの犬たち

ピースウィンズジャパンの保護犬活動の大きな特徴は、救われた命が「働く犬」として社会で新たな役割を担う可能性を持っていることです。
その代表例が、災害現場で行方不明者を捜索する災害救助犬と、医療・福祉施設などで人に寄り添い心を癒やすセラピー犬です。いずれも高い訓練と適性が求められますが、保護犬の中からも多くの適任犬が見いだされています。
こうした働く犬たちは、国内外の災害現場や施設で実際に活躍しており、保護犬の可能性の広さを社会に示す存在になっています。
また、活動報告や見学会などを通じて、その姿を知ることで、「保護犬=かわいそう」というイメージを超えた、新たな価値観が広がりつつあります。
災害救助犬の選抜と訓練プロセス
災害救助犬に向いているのは、好奇心が強く人と遊ぶことが好きで、物怖じしにくいタイプの犬です。ピースワンコジャパンでは、保護犬の性格や行動を観察し、適性がありそうな犬を候補としてピックアップします。
選ばれた犬たちは、基礎服従訓練から始まり、瓦礫山の中で人を捜す訓練や、騒音や不安定な足場に慣れる訓練など、段階的なプログラムを受けます。
訓練は遊びの延長として行われ、犬にとっても「人を見つけることが楽しい」と感じられるように設計されています。
最終的には、災害現場で安全かつ確実に活動できるかどうかを厳しくチェックし、認定を受けた犬とハンドラーがチームとして各地の要請に応じて出動する体制が整えられています。
セラピー犬としての保護犬の可能性
セラピー犬は、病院や高齢者施設、教育現場などで、人のそばに寄り添い安心感を与える役割を担います。
保護犬の中には、穏やかな性格で人が大好きな犬も多く、こうした犬たちはセラピー犬として大きな適性を発揮します。過去に辛い経験をしてきた犬だからこそ、人の心の痛みに寄り添えるという側面もあります。
ピースウィンズジャパンでは、セラピー活動に向く犬を選抜し、人混みや医療機器の音に慣れる練習、子どもや高齢者との接し方の練習などを行います。
活動先では、利用者とのふれあいの時間が設けられ、犬に触れたり一緒に歩いたりすることで、緊張や不安が和らいだり、リハビリ意欲が高まるなどの効果が報告されています。
実際の出動事例と社会的インパクト
ピースウィンズジャパンの災害救助犬チームは、国内の地震や土砂災害の現場に加え、海外の被災地へも出動してきました。
出動に際しては、自治体や国際機関と連携し、現地の指揮系統に組み込まれる形で捜索活動を行います。厳しい環境の中で人命を救うために働く姿は、保護犬のイメージを大きく変えるものと言えます。
セラピー犬の活動も、医療従事者や施設職員から高い評価を受けています。特に、長期入院中の子どもや、認知症高齢者など、ストレスや不安を抱えやすい人々にとって、犬とのふれあいは大きな癒やしとなります。
こうした活動報告はメディアでも取り上げられ、動物福祉と人の福祉が相互に支え合う取り組みとして、広く社会に知られるようになっています。
殺処分ゼロへの取り組みと日本の犬事情
日本では、かつて多くの犬猫が自治体施設で殺処分されてきましたが、市民意識の向上や各種団体の取り組みにより、状況は徐々に改善しつつあります。
ピースウィンズジャパンもその一翼を担い、特に広島県における殺処分ゼロの実現と維持に重要な役割を果たしてきました。
しかし、全国的に見ると、いまだに殺処分が行われている地域も存在し、繁殖や飼育放棄などの根本原因に向き合う必要があります。
犬の命を守る活動は、保護団体だけで完結するものではなく、一人一人の飼い主の意識と行動が変わることで、初めて持続的な成果につながります。
日本における犬の殺処分の現状
行政統計によれば、犬猫の殺処分数は長期的には大きく減少しているものの、ゼロには至っていない自治体もあり、特に成犬より子犬、健康な犬よりも病気や高齢の犬が残されやすい傾向があります。
背景には、計画性のない繁殖、迷子対策の不十分さ、飼育放棄など、複数の要因が絡み合っています。
また、地域によっては、民間の受け皿や啓発活動が十分でないため、行政だけでは対応しきれないケースも見られます。
こうした中で、ピースウィンズジャパンのような団体が保健所と連携し、引き取りから譲渡までを包括的に担うことで、殺処分数の削減に大きく貢献しているのが現状です。
広島県での連携とモデルケース
広島県は、かつて犬の殺処分数が多い自治体として課題を抱えていましたが、行政と民間団体の協働により、大きな改善が進んできました。
ピースウィンズジャパンは、県内の自治体と協定を結び、保健所に収容された犬を積極的に引き出して保護し、譲渡や訓練につなげる仕組みを構築しています。
この連携モデルでは、行政が本来担う公的役割と、民間が得意とする柔軟な保護・啓発活動が補完し合う形になっています。
結果として、広島県は殺処分ゼロを目指す取り組みで全国から注目される存在となり、他地域が学ぶべき好事例として位置づけられています。
日本の他団体との違いと協働の可能性
日本には多くの動物保護団体があり、それぞれが地域特性や団体の強みに応じた活動を行っています。
ピースウィンズジャパンの特色は、国際NGOとして培ったネットワークと運営力を背景に、比較的大規模なシェルター運営や、災害救助犬育成といった専門性の高い領域にも取り組んでいる点です。
一方で、地域密着型の小規模団体がきめ細かいフォローや地域啓発を得意とするケースも多く、両者が連携することで、より厚みのある保護体制を築くことができます。
情報共有や共同イベント、災害時の連携など、団体同士の協働の可能性は今後さらに広がっていくと考えられます。
ピースウィンズジャパンの犬を迎えるには?譲渡の流れと注意点

ピースワンコジャパンの保護犬を家族として迎えたいと考える方も増えています。
譲渡は単に「欲しい犬を選んで連れて帰る」というものではなく、犬の幸せと飼い主の生活を両立させるためのプロセスが丁寧に組まれています。
ここでは、譲渡の一般的な流れと、希望者が事前に理解しておくべきポイントを整理します。
初めて保護犬を迎える方にとっても分かりやすいよう、手順や心構え、費用面などを具体的に確認していきましょう。
譲渡までの具体的なステップ
おおまかな流れは次の通りです。
- オンラインや譲渡センターで犬の情報を確認
- 問い合わせフォームや電話で相談
- 事前アンケートの記入とヒアリング
- 施設見学やお見合い
- トライアル期間の開始
- 正式譲渡契約とアフターフォロー
このプロセスを通じて、犬と家族双方の相性や生活スタイルが丁寧に確認されます。
特にトライアル期間は、実際の生活環境で犬との暮らしを体験し、問題点や不安をスタッフと共有しながら調整していく大切な時間です。
無理のない形で終生飼養を実現するために、焦らずじっくりと関係を築く姿勢が求められます。
里親になるための条件とチェックポイント
譲渡にあたっては、犬の安全と福祉を守るために、一定の条件や確認事項が設けられています。代表的な項目を表にまとめると、次のようになります。
| 項目 | 主な内容 |
|---|---|
| 住環境 | 室内飼育が可能か、脱走防止対策が取れるかなど |
| 家族構成 | 家族全員の同意の有無、小さな子どもの有無など |
| 経済状況 | フードや医療費など継続的な負担が可能か |
| 飼育経験 | 犬との暮らしの経験やサポート体制の有無 |
| 終生飼養の意思 | 高齢期や病気になった際も世話を続ける覚悟 |
これらは決してハードルを上げるためのものではなく、犬の命を預かる責任を確認し、お互いに安心して譲渡に臨むための大切なステップです。
譲渡費用と準備しておきたいもの
譲渡には、多くの場合「譲渡費用」や「医療費負担金」が必要になります。これは営利目的の販売ではなく、ワクチン接種、不妊手術、マイクロチップ装着などにかかった実費の一部を、次の保護活動に循環させるためのものです。
具体的な金額は犬の年齢や医療内容によって変わるため、最新の情報を公式窓口で確認することが重要です。
迎え入れにあたっては、ケージやベッド、フードボウル、首輪とリード、トイレ用品なども事前に準備しておきましょう。
また、近隣の動物病院の場所や診療体制を確認しておくと、体調不良時にも落ち着いて対応できます。準備を整える過程そのものが、犬を迎える心構えを固める時間にもなります。
寄付やボランティアでできるピースウィンズジャパンの犬支援
保護犬活動や災害救助犬・セラピー犬の育成には、日々の飼養費や医療費、施設の維持費など、多くの資源が必要です。
ピースウィンズジャパンの活動は、個人や企業からの寄付、会員制度、ボランティアの力によって支えられています。
すぐに犬を迎えることが難しい方でも、寄付やボランティア、情報発信を通じて活動を支えることができます。
自分に合った関わり方を選ぶことで、無理なく継続的に犬たちの命を守る一員になることが可能です。
寄付の種類と使い道
寄付の方法には、単発で行える一般寄付と、毎月一定額を継続的に支援するマンスリー寄付などがあります。
資金は、フードや医療費、施設の運営費、災害救助犬の訓練費、啓発活動など、犬の命と福祉を守るさまざまな用途に活用されます。
また、ふるさと納税制度や企業からの社会貢献プログラムなど、多様な枠組みを通じた支援の仕組みも整えられています。
支援者に対しては、活動報告やニュースレターなどを通じて、お金がどのように役立てられているかが分かるよう配慮されており、透明性の高い運営が行われています。
ボランティアとして参加する方法
現場で犬たちと直接関わりたい場合は、ボランティアとしてシェルターや譲渡センターの活動に参加することができます。
主な内容は、散歩、清掃、給餌、簡単なトレーニング補助、イベントの手伝いなどで、年齢や経験に応じて担当できる範囲が調整されます。
参加にあたっては、事前登録やオリエンテーションが必要になることが一般的です。安全確保と動物福祉の観点から、ルールや手順が細かく定められているため、それらを理解し、守る姿勢が求められます。
遠方在住で通うことが難しい場合でも、イベント時のスポット参加やオンラインでの情報発信支援など、さまざまな関わり方が用意されています。
グッズ購入や情報発信での間接的な支援
時間や体力的な制約から、寄付やボランティアに踏み出しにくい方でも、オリジナルグッズの購入や、SNSでの情報拡散などを通じて支援することができます。
グッズの収益は活動資金として活用されると同時に、身につけたり使ったりすることで周囲へ自然に啓発を広げる効果も期待できます。
また、保護犬を迎えた人が日常の様子を発信することも、大きな啓発となります。保護犬の魅力や変化を知ってもらうことで、「次に犬を飼うなら保護犬を」という選択肢を持つ人が増え、殺処分ゼロへの流れがさらに加速していきます。
個人でできる犬の命を守る行動と心構え
ピースウィンズジャパンのような団体の活動は重要ですが、犬の命を守るうえで最も大切なのは、一人一人の飼い主の行動です。
保護活動の現場には、もともとは家庭で飼われていたはずの犬が多く含まれています。その背景には、安易な飼育開始や、避妊去勢の不足、迷子対策の不備など、日常の小さな選択が積み重なっています。
ここでは、具体的にどのような心構えと行動が求められるのかを整理し、自分にできることを見直すきっかけにしていただければと思います。
終生飼養と適正飼育の重要性
犬を迎えるということは、その命が尽きるまで責任を持つということです。子犬の可愛さだけでなく、成犬期のしつけや運動、高齢期の介護や医療費など、ライフステージ全体を見通したうえで、迎え入れを検討する必要があります。
住宅事情、仕事や家族構成の変化、健康状態など、自分自身の将来も含めて考えることが重要です。
また、適正飼育とは、単に餌を与えるだけではなく、十分な運動、適切な医療、心のケアを含めた総合的なケアを意味します。
この基本が守られていれば、そもそも保護団体の世話になる犬は減り、限られた資源を本当に支援が必要なケースに集中させることができます。
迷子や繁殖を防ぐためにできること
迷子による収容や殺処分を防ぐためには、日常からの対策が欠かせません。首輪に迷子札をつけること、マイクロチップを装着し、登録情報を最新に保つことは、基本的な備えです。
散歩時のリードの管理や、玄関・ベランダからの飛び出し防止も、意外に見落とされがちなポイントです。
また、望まない繁殖を防ぐための避妊去勢手術は、健康面のメリットも含めて重要な選択肢です。
「かわいそう」と感じる方もいますが、結果として行き場のない命を増やさないことは、長期的に見れば多くの命を守る行動につながります。自分の犬だけでなく、地域全体の命のあり方を見据えた判断が求められます。
保護犬を選択肢に入れるということ
犬を迎えたいと考えたとき、多くの人はペットショップやブリーダーを思い浮かべますが、そこに「保護犬を迎える」という選択肢を加えることが、殺処分ゼロに向けた大きな一歩になります。
保護犬には成犬が多く、性格や体格がある程度分かっているため、ライフスタイルに合ったパートナーを選びやすいという利点もあります。
過去に辛い経験をしている犬もいますが、そのぶん絆が深まりやすいと感じる飼い主も少なくありません。
ピースウィンズジャパンのような団体では、犬の個性や背景を丁寧に説明し、マッチングをサポートしてくれるため、初めての方でも安心して保護犬との暮らしをスタートできます。
まとめ
ピースウィンズジャパンは、国際NGOとしての経験とネットワークを活かし、保護犬活動と人道支援を結びつけた独自の取り組みを進めています。
ピースワンコジャパンプロジェクトを通じて、保健所から犬を保護し、新たな家族との縁をつなぐだけでなく、災害救助犬やセラピー犬として社会に貢献する道を拓いている点が、大きな特徴です。
殺処分ゼロの実現に向けては、行政との連携や他団体との協働に加え、一人一人の飼い主の意識と行動が欠かせません。
寄付やボランティア、保護犬の譲渡、日常の適正飼育など、関わり方はさまざまですが、そのどれもが犬の命を守る力になります。
もし犬の命を救う活動に関心を持ったなら、まずは情報を知り、自分にできる一歩を探してみてください。
保護された犬たちが、新しい家族や社会の中でいきいきと暮らせる未来は、私たち一人一人の選択の積み重ねによって形づくられていきます。
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